三階廊下


そして花火大会も終わる午後九時頃。

私と先生は真っ暗な空き地に居た。



先生と私は静かに花火を見ていた。
そして私から沈黙を破った。




「先生、私好きだよ。」


花火の音にかき消された声。

でも私が何かを言ったことに気づいた先生。だから今度は先生の耳元で伝えた。



「先生、好きです。」






すると先生はニコっと笑って私を抱き締めてきた。だから私も嬉しくて先生に抱きついた。


しばらく抱き合った後、先生の顔が近くまで来て「目をつぶって」と言われた。



だから私はそっと目をつぶった。