私が上を向くと、そこには笑顔の先生。


私は顔を赤くしながら浴衣を直す。そして先生に一言呟いた。



「…田渕先生、どうですか?」


先生は私の手を握って答えた。





「うん、可愛い。」


短い言葉なのに、私には涙目になってしまうぐらい嬉しかった。

少しの沈黙の後、先生は私に言った。



「他の先生や友達には内緒だけど、一緒に回るか?」




私は迷わず首を縦にふった。



すると先生は子供みたいに「よし」と言ってピースをしてきた。

だから私もピースをして、先生の隣に移動した。


他の人には内緒だから表には出られなかったけど、先生は一人でジュースや食べ物を買ってきてくれた。

そして二人で裏道で、たこ焼きとかジュースをいっぱい食べてた。