すると先生が窓を開けて私にコンビニの袋を渡してきて“元気になれよ”と言ってくれた。


私はぼーっと先生の車を見ていた。そして車が見えなくなっても、しばらく立ちつくしていた。




しばらくして私は家に入った。

着替えをした後、電気をつけないままリビングに座っていた。


ちょっとしてからストーブをつけてまたぼーっとしていると、出掛けていたおじいちゃんとおばあちゃんが帰ってきた。

そして事情を話して病院へ連れていってもらった。



病院に行くと熱が42.7度もあって、お医者さんに怒られたことも記憶になかった。

急いで家に帰って絶対安静にしていると、おばあちゃんが私にコンビニの袋を見ながら不思議そうに尋ねてきた。




「これはなんなの?なんかいっぱい入ってるんだけど。

おもちゃばっかり…あとコーヒー牛乳も何個かあるわ。


誰に買ってもらったの?」


そう話しているおばあちゃんから袋を貰って中を見た。

するとたくさんのぬいぐるみとコーヒー牛乳があった。




私はそれを一つ一つ手に取って見ていた。

おばあちゃんは相変わらず目を丸くしている。


そんなおばあちゃんに笑顔で答えた。




「これはうちの彼氏から貰ったんだ。優しくて面白い彼氏。」


そう言った後、私はおばあちゃんと笑っていた。