私は暇で静かな生徒会室で、つい寝てしまった。

そして数分後、物音と美味しい香りで目を覚ました。


すると目を覚ました私の真上に田渕先生の顔があった。そして頭が置かれているのは先生の膝の上。

体が暖かいのは先生の上着のおかげ。


それに気づいた私は驚いて飛び起きた。


先生は笑顔でおにぎりを食べていた。私は唖然として口を開けていた。




するといきなり先生はさっきまで食べていたおにぎりを私の口に入れてきた。


「俺、その味好きなんだよねー。美味しくない!?」



やけに笑顔な先生を見て、私もつい笑顔になってしまった。

このおにぎりの味は絶対忘れない。