私は親と女友達以外で初めて“遥香”と呼ばれた。恥ずかしくて余計に顔が赤くなった。 なのに田渕先生はそんな私に気付かずに話を続けていた。 「遥香と二人で喋るのは初めてだなー。 俺ヲタクっぽいっしょ?だからあんまり話しかけられないんだよね。 でもさ、本当にヲタクなんだぜー実はな。 …内緒だぞ?」 少しの沈黙の後、私は吹き出した。だって田渕先生の顔がだんだん真っ赤になってたから。 だんだん可愛く見えてきた先生が夕日に照らされてた。 その時。 いきなり先生がひらめいたように手を叩いた。