すきなひと




――――――




「気をつけー、礼」



「ありがとうございました。」



やっと怠い授業が終わったよ。

やっと昼休みだー。




「彩希、購買行こうぜ。」


「えー。」


「ココア買ってやるからさ。」


「行くっ!」



えー。待て待て。
ココアごときで慎吾に
ついて行くなよ。



「ココア〜ココア〜」

スキップなんかしてやがるし。




はぁー。
行っちまった。



「そんなに彩希が好きなら
 自分も行けばいいじゃん。」


美波はけだるそうに言った。


「べつに彩希のこと好きじゃねーし。」


「じゃあなんでそんな寂しそうなの?」