頭を押さえながら視線を巡らせると、傍らのサイドテーブルに置いた携帯が目に留まった。
時間が見たくて携帯を開けば、内臓のデジタル時計が今を知らせる。
「まだ9時過ぎか…」
痛みをやり過ごすように体を起こすと、携帯の横で日差しを受けてキラキラ光るキャンディーポットを開けた。
幼い頃から美月の部屋にあり、中身は欠かした事がなかった。
ピンク色をした真ん丸なキャンディーを一つ、口に含んだ。
ゆっくり甘みが広がると、身の丈ほどあるカーディガンを羽織り、バスルームに向かった。
今日は休日という事もあり、馨と和豊はまだ起きていないようだった。
キッチンの横を通ると、由美が顔を出した。
「お嬢様、お早うございます。今日は早いですね?何かごよて…」
由美が言い終わらない間に、自分の唇で由美の言葉を遮る。
壁に押さえつけられ、顎を持ち上げられた由美は体を震わす。
ゆっくり唇を離すと、美月はにっこり微笑んだ。
「おはよう、由美ちゃん?」
由美は唇を押さえ、まんざらでもない様子で頬を染めた。
「お嬢様…!からかわないでください!」
美月は微笑んだまま、耳元で囁いた。
「海外じゃ挨拶だよ?朝はフレンチトーストでお願いできるかな?」
そう言うと、バスルームに向かった。
時間が見たくて携帯を開けば、内臓のデジタル時計が今を知らせる。
「まだ9時過ぎか…」
痛みをやり過ごすように体を起こすと、携帯の横で日差しを受けてキラキラ光るキャンディーポットを開けた。
幼い頃から美月の部屋にあり、中身は欠かした事がなかった。
ピンク色をした真ん丸なキャンディーを一つ、口に含んだ。
ゆっくり甘みが広がると、身の丈ほどあるカーディガンを羽織り、バスルームに向かった。
今日は休日という事もあり、馨と和豊はまだ起きていないようだった。
キッチンの横を通ると、由美が顔を出した。
「お嬢様、お早うございます。今日は早いですね?何かごよて…」
由美が言い終わらない間に、自分の唇で由美の言葉を遮る。
壁に押さえつけられ、顎を持ち上げられた由美は体を震わす。
ゆっくり唇を離すと、美月はにっこり微笑んだ。
「おはよう、由美ちゃん?」
由美は唇を押さえ、まんざらでもない様子で頬を染めた。
「お嬢様…!からかわないでください!」
美月は微笑んだまま、耳元で囁いた。
「海外じゃ挨拶だよ?朝はフレンチトーストでお願いできるかな?」
そう言うと、バスルームに向かった。
