瞼が痛くて目を覚ます。
「…ん」
まだ陽は高くない…
珍しく昼前に目が覚めたらしい。
今日は休校で昼まで寝ているつもりだったのに、珍しく快晴の空に浮かび上がる太陽が瞼に刺さった。
のっそり体を起こすと、軽い頭痛が抜けた。
「…いってぇ」
片手で軽く頭を押さえると、昨夜の事を思い出した。
授業を終えた美月は昨日も真っ直ぐ帰る気にはなれず、咲や夏樹達と行きつけのバーで飲んでいた。
美月はことさら酒に強く、昨晩もテキーラ3杯とウォッカを2杯飲んでいた。
いくら酒に強いとはいえ、そこまでアルコールの強い酒を飲めば二日酔いにもなるだろう。