「琴子、おはよう」
学校に着くと、友達の道添結衣が話しかけてきた。
「おはよう」
「顔が緩んでるよ、今日も電車の人を見てきたの?」
「うん。今日もかっこよかったよ」
「はいはい。
よく1年間も見つめるだけをしてきたね」
「うん」
何を言われても、今の私は気にならない。
ただ、見つめるで私は幸せだから。
告白なんて考えたことない。
ていうか、考えてみても大人のあの人が、こんな高校生を相手にするなんて考えられない。
まだ、私が美人でスタイル抜群なら望みがあるかもしれないけど。
私は、童顔で凹凸のないスタイル。
時々、中学生に間違えられる。
こんな私なんか相手にされないどころか、1年間同じ電車に乗っていることさえ、気づかれていないと思う。
でもいいの。
告白なんかしたら、きっとあの人は電車を変えると思う。
そうしたら、この毎朝の幸せの時間がなくなってしまう。
その方が辛い。
このままが一番幸せ。
学校に着くと、友達の道添結衣が話しかけてきた。
「おはよう」
「顔が緩んでるよ、今日も電車の人を見てきたの?」
「うん。今日もかっこよかったよ」
「はいはい。
よく1年間も見つめるだけをしてきたね」
「うん」
何を言われても、今の私は気にならない。
ただ、見つめるで私は幸せだから。
告白なんて考えたことない。
ていうか、考えてみても大人のあの人が、こんな高校生を相手にするなんて考えられない。
まだ、私が美人でスタイル抜群なら望みがあるかもしれないけど。
私は、童顔で凹凸のないスタイル。
時々、中学生に間違えられる。
こんな私なんか相手にされないどころか、1年間同じ電車に乗っていることさえ、気づかれていないと思う。
でもいいの。
告白なんかしたら、きっとあの人は電車を変えると思う。
そうしたら、この毎朝の幸せの時間がなくなってしまう。
その方が辛い。
このままが一番幸せ。

