川北さんはそれからお酒もすすみ、最後の方はご機嫌に酔いつぶれていた。
最後は眠ってしまい、航也さんの車で強制的に帰らされた。
2人が帰ってから、母と二人で片付けをする。
「こんなにたくさんの食器を洗うのは久しぶり」
母が食器を洗いながらつぶやく。
もう何年も二人だけの生活を続けてきた。
それがこれからもずっと続くと思っていた。
でも、またこんな楽しく鍋を囲む人たちと出会える日が来るなんて思いもしなかった。
母もそれを感じているんだろう。
ちょっとしたことが幸せを感じさせてくれる。
「川北さん、すごく酔ってたね」
「そうね、嬉しかったんだと思う」
「えっ」
「琴子がお墓参りに行こうって言ってくれたこと」
「そんなんで?」
「そんなんで」
「ふーん」
「…琴子、ありがとう」
「…」
私と母は並んで食器を洗う。
最後は眠ってしまい、航也さんの車で強制的に帰らされた。
2人が帰ってから、母と二人で片付けをする。
「こんなにたくさんの食器を洗うのは久しぶり」
母が食器を洗いながらつぶやく。
もう何年も二人だけの生活を続けてきた。
それがこれからもずっと続くと思っていた。
でも、またこんな楽しく鍋を囲む人たちと出会える日が来るなんて思いもしなかった。
母もそれを感じているんだろう。
ちょっとしたことが幸せを感じさせてくれる。
「川北さん、すごく酔ってたね」
「そうね、嬉しかったんだと思う」
「えっ」
「琴子がお墓参りに行こうって言ってくれたこと」
「そんなんで?」
「そんなんで」
「ふーん」
「…琴子、ありがとう」
「…」
私と母は並んで食器を洗う。

