朝の電車を変え、航也さんと会うこともなくなって数日。



いつもの朝。



私は、学校へ行く準備をしていると母から、



「今度の土曜日、川北さんと航也さんを呼んでカニパーティーをすることになったから。
琴子、バイト昼で終わるでしょ。早く帰ってきてね」



「…」



なんか放心状態。



航也さんと距離を置きたいって思ってる矢先にこんなこと。



こういうことは、いつかあると思っていた。



2人だけで会うわけじゃないから避けることはないかー。



母達がせっかく家族が仲良くなる機会をつくってくれているんだから。




「わかった」



母の顔が喜んでいるのがわかった。