「私、分かったんだけど…
このダウンロードって後残りの命の時間をカウントしてるんじゃないかな?」
井上が携帯をじっと見たまま言った。
「じゃ、時間が立つに連れて指が赤くなるって事なのか?」
「伊藤君が言った通りよ」
井上は一旦俺の目をじっと見つめてまた携帯を見た
「多分、1日ずつダウンロードする曲は変わると思う。1日が終わった時に一曲目のダウンロードは終わる。1日目のカウントが終るの」
「指は何本ずつ赤くなるのか?」
「まだ本数は定かじゃないけど…分からない…今日1日様子をみる」
そうかっと俺は頷いた。
「私の命の時間も後少しだから…早く犯人を…」
「そうだな…」
玲は何も言わず、ずっと黙ったままだった。

