「じゃ本題に…」
俺は咳払いをした後に言った。
「うん。じゃまず美帆の事からだね…」
「無理しなくていいからね?」
玲は心配して言った。
「大丈夫、美帆は今日、学校に行く途中に急に電車のホームから飛び降りたの…」
「「自殺…?」」
俺と玲の言葉がハモった
それに井上は頷いた。
「ピアノの音がずっと聞こえるって言ってたの…
だから大丈夫だよって言って私と美帆は手を繋いでたんだけど…」
井上は途中溜め息をしながら話を続けた。
「電車が来た途端…飛び降りて、引かれて…
で、美帆の携帯だけ無傷で…見たら…」
井上は神崎の携帯を見せた。そこには…
【ダウンロード終了。指10本回収終了。】
と、メール画面に表示されていた。
「美帆の指…10本全部無くなっていたの…!!!」

