そして涙は話を付け足した。
「人間って生き物は私欲の固まりなのよ、
自分さえ良ければそれで良いの…私はそんな友達を持ってしまったから殺されたの、ハルカだってホントはここで命を落としたく無いでしょ…?」
陸が顔を近づけて笑った。
「仲間のためなら死ねるの?」
涙の嫌味は容赦なく降り続く。
「死ねるさ!!」
寺島にも言った。
涙にも言ってやる。
ただの言葉じゃなくて行動で示してやる。
仲間は悲しむかもしれない。
でも涙がホントに復讐を辞めるなら死んでも良い。
「俺は自分を犠牲にしても仲間を助ける」
涙は一瞬考えてから言った。
それは人間の心を弄くる様な話だった。
「意志の強さには関心するけど、私が裏切ったらどうする?」
「俺が幽霊になってお前を呪ってやるさ…」
死ぬなんて怖がっても意味ない。
今、仲間を大切に出来る俺のままを殺せば良い。

