「辞めて!!何で卑怯なやり方で人を傷つけるの?」
井上は玲を抱き抱えながら涙に言った。
「卑怯なやり方?馬鹿ね、私がやられた苦しみをそのまま倍返ししてやってるんじゃん…」
「罪無き人を苦しめて何が良いの…?」
「そう言うんだったら貴女の指をくれる?そしたら復讐は少しは弱まるわ…」
涙の言葉に井上がイライラして来るのが分かった。
「弱まるって何よ!!サウンドセラピーの発信だけ分かれば終れる様な言い訳じゃないの!!」
「そうよ…根本的な原因が分からない奴らに復讐を辞める様なマネはしないわ」
「なら止めてやるよ…」

