Ⅹ#Sound.t.DL


「私のピアノのサウンドセラピーが何処から発信されたか分からなきゃ意味無いよ…」


陸は俺の体に傷つける事を辞めた。

恐らく、俺の生命力の強さに涙は呆れたのだろう。



「陸!ハルカ…何してるの!!」


玲と井上が息を切らせながらやってきた。


「邪魔者が来たね…」


涙の声で笑う陸は立ち上がり、女子二人に近づいた。


逃げろと言いたい…
でも俺は体が動かせられない。

声を出す力さえ無い。


あの二人には何も陸の事が分からない。


「陸、どうしたの?カッターとかもって…」


玲は密かに危険を感じていた。