腕に感覚が無くなってきた。 もう自分の腕では無い感じで、色も青白くなっていた。 「私が苦しんだ時間より長いかもね?」 陸は俺の腕から血を出そうとしてる。 俺は抵抗なんか出来ない 力さえ入らない。 「陸、お前の意識さえ涙に支配されてるのか…?」 「陸と言うのは体だけ。思考回路は全て私が操作してるの、」 「涙のその思考回路を止めさせるのはどうすれば良いんだよ…」 俺は丸で独り言の様にぼっーと頭の中で考えた。 首を絞められたって何も感じない。 そんな人間じゃない体に俺はなっていった。