Ⅹ#Sound.t.DL


「急いで来たの?」


「ううん。次のバスに乗ろうかなって思ったんだけど…」


俺がいたから乗りましたって事か。


「…悪かったかな?」


井上が申し訳なさそうに俺の顔を見た。


「嫌、ただ1人で色々調べようと…」


言葉が突っかかる。
ヤッパリ女子はめんどくさい。

「じゃ私も手伝う!!」


言うと思った。
井上は目を輝かせて玲みたいな明るさを出そうとしていた。

「無理しなくても良いのに」

咄嗟に出てしまった言葉、井上の耳にしっかりと聞かれてしまった。