「急いで来たの?」 「ううん。次のバスに乗ろうかなって思ったんだけど…」 俺がいたから乗りましたって事か。 「…悪かったかな?」 井上が申し訳なさそうに俺の顔を見た。 「嫌、ただ1人で色々調べようと…」 言葉が突っかかる。 ヤッパリ女子はめんどくさい。 「じゃ私も手伝う!!」 言うと思った。 井上は目を輝かせて玲みたいな明るさを出そうとしていた。 「無理しなくても良いのに」 咄嗟に出てしまった言葉、井上の耳にしっかりと聞かれてしまった。