別に良い人とは絶対に思ってはなかった。 ただ話が上手いっていうか、コミカルだった。 「あんな会話が出来る人は凄いとは思ったけど…」 言葉が詰まった。 結局、寺島を信用していたのがホントだと分かった。 寺島が死んだ事を信じたくない、その文から俺は寺島が死ぬ事を恐れていたかも知れない。 「まっ、途中まで寺島を尊敬してたのは確かさ。」 「ハルカさぁ~何でも過去にするのを辞めようよ~」 やっと車内で和やかな雰囲気が戻ってきた。 井上も俺達の会話を聞いて笑ってた。