何分か経ち、救急車は来た。 陸は寺島を抱き抱えながら一緒に病院に行った。 俺達も後からタクシーに乗り病院に行った。 「陸、何気凄いよね」 玲が始めに喋った。 俺はただ頷く事しか出来ない。 俺は一体どうしたんだ? 気分が悪い… 何か重い荷物がのし掛かってる感じだ。 「ハルカ、もしかしてショック?」 玲が俺の顔を覗きこんで来た。 「ハルカって寺島さんの事、好きだっんだね」 「何が言いたいんだよ?」 「寺島さんの事、良い人って思ってたんでしょ?」 玲がクスッと笑った。