俺も井上の後を急いで着いていった。 そして時は来る… 「…アッ!、アァァァ……!RUI…待ってろ…!ア…!!」 仲間の死を間近で見た井上は急いで寺島のいるトイレへ駆け込んだ。 「寺島さん…?寺島さん!!」 トイレの扉には鍵が掛かっている。 井上は必死に寺島を呼んだ。 俺も寺島が入っている扉を力ずくで開けようとした。 「寺島!!寺島…!!」 寺島の声はしない。 ただ寺島の呼ぶ声と、煙草の匂いだけが残っていた。