RUIはパッと俺の首から手を離した。
俺は床に落ちた。
RUIは俺を睨みながら言った。
「絆で固く結ばれてるとは限らないけど…貴方には守護神がいるのね…」
「当たり前だ。仲間なんだし…」
RUIは舌打ちした。
「いつまでも絆と言う幸せが続くとは限らないわ。もし、彼女が死んだらどうするの?貴方は生きていけるの…??」
RUIは最後に悲しそうな顔をして消えた。
「RUIは確かめてるのか?」
俺はRUIが立ってた所を見つめた。
「何を…?」
井上が聞いた。
「俺達がどれ程助け合いが出来るのか確かめたんだな…」
「それから、RUIは私達を羨ましがっていた」
「そうなのか?」
「じゃなきゃ、RUIはハルカを殺さなかったはず…」
井上は優しく微笑んだ。

