絶対に俺はこの男の思い通りにはさせない。 「まず俺がRUIを探す事が出来たなら、人は殺さない事、そして知っている真実を全て述べる事、そして…」 「そうだね、警察に捕まり手錠をかけて貰うか…」 寺島がぼんやり答えた。 「良いかな?賭けは」 「はい。結構です」 俺は聞こえない様に溜め池を漏らした。 寺島は心臓に悪い話し相手だ。 「じゃ話しはこれだけだ。今までご苦労さん…」 寺島は荒く病室のドアを閉めた。