「じゃ君を刺した人は誰だと思うんだい?」 「寺島さんは誰が俺を刺したと考えてるんですか?」 「私の質問に答えなさい」 寺島は噛みつく様に、語勢を強めた。 「分かりません」 俺は冷たく答えた。 「何故だ?」 「姿が見えなかったからです」 俺が答えた後、寺島は笑いだした。 「ハハハッ、姿が見えないのは当たり前だ」 寺島は椅子から立ち上がり顔を俺に近づけた。 「警察に捕まったらありゃしない」 寺島は不気味な笑いを浮かべた。