「君は今、誰に刺されたか知りたいんじゃないかな?」 寺島は眼鏡から覗く上目遣いで、俺を見てきた。 「それより、RUIを探す方が先です」 俺の命は助かった訳だし、先に井上の命を守る為にRUIを探さなければならないし… 「君が殺されても無駄って事か?」 寺島はニヤッと笑った。 「…何が言いたいんですか?」 俺は寺島を軽く睨んだ。