RUIも少し涙声になったのが分かった。
「そんな過去の辛い事を貴女に話さなきゃいけないの?」
「RUIに、もう人を殺して欲しくないの!!」
「復讐と言う言葉を分からないの?私がどれだけ辛い目にあったか分かる…!」
RUIの悲しみは怒りに変わっていた。
「だからって傷つけられたRUIが何でもやって良いとは限らないでしょ??」
急に井上の体が浮き上がった。
「井上…!!」
「私に口出しするなんて、かなりの度胸ね?まっ、吹奏楽部だから許せないだけでしょ??」
姿が見えないRUIは冷笑して井上の首を絞めていくのが分かった。

