このままじゃRUIの思う壺になってしまう。 【何も分からなくなって諦めてしまう】 駄目だ。 焦るな俺、刺されてパニクってるんだ。 「ハルカ君、ハルカ君!!」 「ごめん。」 井上がまた悲しそうな目をして言った。 「そんなに焦らないで、私、ハルカ君の傍にいるから…」 井上は俺の手を強く握った。 「俺の心配は良い、RUIを探さなきゃ…」 「どうせまた、誰かに邪魔されるだけよ?」 ━ドクッ… 「RUI…!」 俺は声をする方を向いた、でも病室にいるのは俺と井上だけだ。