Ⅹ#Sound.t.DL


このままじゃRUIの思う壺になってしまう。

【何も分からなくなって諦めてしまう】

駄目だ。
焦るな俺、刺されてパニクってるんだ。


「ハルカ君、ハルカ君!!」

「ごめん。」


井上がまた悲しそうな目をして言った。


「そんなに焦らないで、私、ハルカ君の傍にいるから…」


井上は俺の手を強く握った。


「俺の心配は良い、RUIを探さなきゃ…」


「どうせまた、誰かに邪魔されるだけよ?」


━ドクッ…


「RUI…!」


俺は声をする方を向いた、でも病室にいるのは俺と井上だけだ。