人影は全くない。 俺はバスに乗り込み駅についた。 駅には寺島と陸達が心配そうに待っていた。 「遅かったな、大丈夫か?」 寺島が俺に暖かいココアを差し出した。 「大丈夫です、ただちょっとRUIが出てきたんです」 「RUIが!!!速く言え!!!」 寺島が急に俺の制服の襟を掴んできた。 「その…現実じゃなくて、夢に出てきて…」 俺は早口で言った。 「夢??夢でも何らかの情報が!!!」 寺島は引続き俺の体を揺さぶる。