「君は同い年がいなくて寂しくないかい?」 寺島が心配そうに俺に話しかけた。 「大丈夫です。寺島さんといた方が心強いです」 「ヒーローがそんな事言っちゃ駄目だよ?」 「ヒーローじゃないです…」 「フフッ…ダウロード通知が来てないのに、人を守ろうとするのは素晴らしい事だよ?」 寺島はクスクス笑った。 「早速一件目だ…」 寺島は少し古臭いビルを見上げた。 「これが練習場ですか?」 音楽には余り詳しくない俺にとっては初めていく音楽練習場。 井上は吹奏楽部だからよく訪ねていたんだ。