寺島はまた眼鏡をかけ直して言った。
「一通りは分かってるのか…」
「後、俺の親友の彼女がこの間そのサウンドセラピーで…」
「もうそれ以上言わなくていい…」
寺島は悲しそうな目をして話を止めた。
「これから私達が調べなければいけない事は、何か分かるか?」
「…何故、大切な人を殺すか、そして誰が何故10日間の期間を考えたのか?
ですか…??」
「その通り、さすがヒーローだな?」
俺は何の意味だか分からなかった。
「はは~ん、ヒーローと言うのは……やっぱいいや!」
寺島は少し濁した。
…流すのは消して不自然では無かった。

