すべての人間は機械に

金を稼ぎ、ものをかうだけの世界。
感情とはなんだろう。
体に宿るもの


そうだ、スカイ、お父さんに
なってよ。いいでしょ?
それで、ティナがお母さん。

じょ、じょうだんじゃないぞ!
ティナがお母さん…ってのはよしとして、
俺はまだ21才だぞ!
お父さんって歳じゃない

じゃあ何歳からお父さんなの!?
子供をもったら、お父さんになるんじゃないの!!

うぐっ…
と、とにかくお父さんってのは
置いといて、スカイって呼んでくれないか。こそばゆい、んだ。



ぶすぶすすんすん


ミーコはね、ティナの前にも
お母さんがいたのよ?

でもお母さん、普段は私を
自由にさせてくれるんだけど、

夜になると私をどこかにとじこめちゃうの。

どこか?

どこだろうね。真っ暗闇だから
なんにも見えないけど、
押し入れとか風呂場とか
そんな程度よ。

それで、真っ暗闇だから、不安に
なって、お母さんどこ、お母さんどこ、
ここから出たいよ、ってなき続けるの。

でもなにも返事はない。
なきつかれて寝るんだけど、
もし、その夜の闇をすごしたら、
私本当におかしくなっちゃってたかもしれない。


…そのお母さん、今はどうしてる。

ある日お母さんの
膝の上にのってみたの。そしたら
とっても冷たくなってた。
でも返事はできるみたい。だけど
いつものお母さんじゃなかったの。