黄金のような黄色い煉瓦の道が
ひたすら続いている。
なだらかな丘陵からは地平線まで
見渡せるが、街は未だ見えない。


「なんだか景色ががらっと
かわったな。」

「不思議…境界線を
跨ぐだけなのに。」

ロビンとクリアは歩き続ける。
時折畑が見える。農家の方に
食べ物を少しわけてもらった。
優しくて穏やかなひとだった。
きっとここは、豊かな世界なの
だろう。


日が落ちてきた。
黄金の煉瓦道が輝きを増し、
天高く浮かんだ雲と
東の丘が真っ赤に染まる。


同時に、
ほんのりと薄暗い明かりが
見えてきた。
城下町だ。