水の都から汽車に揺られて
どれくらい経ったろうか。

車窓からの風景は相変わらず単調。

見渡す限りの海、海、海。


しかし不思議と、飽きることはない。
じっと見つめているだけでも、海は多様な変化をみせてくれる

それに、宙に浮かぶクリスタル、色とりどりの月が海を鮮やかに染める。



汽車はやがて赤レンガの港町に停車した。
どうやら終点のようだ。


「クリア、起きて。着いたみたいだ。



「ああ…おはようございます。

…ここが鉄の世界ですね。」




活気のある港町。海のブルーに
レンガの赤色がよく映える。


「首都はここから更に乗り換えみたいだ。

どうする?さっさと首都にいくか、それとも町を見てくか?」


「このまちを見てきます、もちろん」

「そうこなくっちゃな。行こう。」