イマジン

「俺たち、生涯かけて、あの塔つくる。」

土の民が指差した方向は、天高く
そびえる石の塔。


「おれたちの先祖もそうしてきた。そして、おれたちの、子供たちも…」


「あの塔は、いつ完成するんだ?」



「完成?外の人、変わったこと言うね。
あの塔はどこまでも高く積みあがる。
終わりなんて、ないね。」

(終わりは…ない?)

二人は塔の建設現場を見にきた。


「こいつはすごい、見ろクリア。
彼ら土の民は実に一生懸命働く。
まるで天寿を全うせんとしている
かのようだ。」



「それにこの塔、どこまでもどこまでも高く…
彼らの時間そのもの、時間は永遠に流れ、
塔も永遠に高くなっていく。
でもなぜ?なぜ彼らは塔を建てるの?」



「クリア、その問いは意味のないことかもしれないぞ。彼らは
塔を建てることがすなわち生きることなんだ。おれたちが飯をくうのと
同じように、彼らは塔を建てる。

生き物としてのプログラムに
かきこまれてしまったんだ。