イマジン

なんだか常識はずれというより…生き物としての理に背いていた人だったのかもなあ。

生き物としての理って?

神様に従うってこと。

神さまはいるのかしら

さあ…でも死ななくなるって、どう考えてもおかしいだろ。


そうね…いや、でもそうかなあ?なんで死ななくちゃいけないんだろう

お前…

いや、私はそんなたいそれたこと考えてない、ただ、不思議だなってこと。

まさか、クリアは不老不死…だなんてオチは…


ないよ。私だって年取ってるもの。たまに忘れちゃうけど。



…そういえば、自分が死ぬってこと、今まであまり考えてなかった。いや、考えるのが怖かっただけかも。

俺だって怖いよ。


…死ななくなるってことは、止まってしまうってことでしょ?身体が老いていかなくなって、変化がなくなる…生きてる限り身体は動いてるもの。

まて、死ななくなるってことが、止まってしまうということ、それは分かる。でも死ぬことはどうだ?死は命が止まっているぞ。そこはどう区別する?

そうね…でも死んでも土には帰れるよ。世界の大きな流れからすれば、それは止まってない。そうじゃなくて、ほんとうに、土にも帰らず生き続けること、それが止まってるってこと。
止まっているから、きっと、世界の大きな流れからも、おいてかれてしまう…


世界の大きな流れ、とはなんぞや。

うーん…わからないけど…生き物は死ぬよね?

ああ死ぬな。

どんどん死んでいくのに、世界はなくならない。どうして?…いいえ、なぜ?って問うのはいけないの…。どうやって世界がまわっているの?って考えたら…


そりゃお前、俺たちには見えないだけで、一方通行で、世界は着々と終わりに近づいてるだけかもしれないぜ。


私は、そうじゃなくて…まわっていると思うよ。季節が巡るように、生まれて、死んで、また生まれるの。生き物だけじゃなく、世界のみんなが。