青空ライン





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病院に着くとすぐに山下先輩は車椅子に乗せられてレントゲン室に連れて行かれた。




あたしはその間、処置室に案内され怪我の原因と症状などを聞かれた。





お医者さんは優しくてとても話しやすかった。




「山下君はとなりの処置室でやってもらってるから、先にあなたに言っちゃうけど、彼は右足外果骨折だね。」




そう言って、さっき撮ったレントゲンを見せてくれた。




「内側には問題ないけど、ここ見ると分かるように外側に亀裂が入ってる。彼の骨折は手術一歩手前だったよ。」





「そうですか…。あの…全治どれくらいですか?」





そこが1番気になった。




もしかしたら、もう山下先輩は3年生と一緒にプレーできないかもしれない。




そうなったら絶対先輩は自分を責めちゃう。




そんなの嫌だ。



試合すごく楽しみにしていたのに。



「全治1ヶ月ってところかな?」




頭の中が真っ白になった。




1ヶ月じゃ…都大会が終わって全国大会だ。




それまで出れないなんて…