青空ライン






あたしは先輩の荷物と自分の荷物を持つと急いで入口に向かった。




入口にはすでに1台のタクシーが止まっていて、救護の人にこっちに来るよう指示された。




「マネージャーさんですよね?これで冷やしてあげて下さい。」




と袋に入った氷を渡された。




「そうです。ありがとうございます。」



あたしは氷を受け取って1度礼をして、タクシーに乗り込んだ。













タクシーに乗り込むとすぐに「…ごめん、迷惑掛けて」と消えちゃいそうな声で先輩に言われた。




「全然大丈夫です!向こうの仕事は頼んできたので。気にしないで下さい。」





「ありがと」




あたしはタクシーの人に出してもらうよう頼んだ。




「先輩足伸ばせますか?さっき氷もらったんですけど」




あたしは横向いて半分空けた。



そして、タオルをバッグから取り出し、氷の袋を包むと先輩の足に当てた。



それからきっと症状や原因などを聞かれるだろうから、あたしは病院に着くまでの間先輩に聞いていた。