青空ライン




『休憩10分!二ノ宮~みんなにボトル配って!』



『はい!』



あたしは急いで3年の先輩から配り出した。



あたしが来る前は1年生が給水を準備して、自分で勝手に取るだったみたいだけど




先輩の誰かが「時間がかかっても、マネージャーから貰いたい!キツイ練習の癒しが欲しい!」と一声あげた瞬間こうなった。




あたしが可愛くて、綺麗で、みんなからモテる存在の人だったら癒しになるかもしれないけど何1つそんなのない。



だから何だかすごく申し訳ない気分。



でも「ありがとう」って言葉がうれしいし、みんなと関われるから結局喜んでやってる。

















そして2年生にボトルを配り始めて最後は山下先輩…



あたしは1人1人目を見て『お疲れ様です!』って言いながら渡したけど



さっきの決めたことを思い出して山下先輩にはボトルの入ってたカゴを見ながら



『…お疲れ様です』と小さな声で言って差し出した。