「はい…でも自信ないです。もう片思いで心の中だけで思ってるだけでもいいって思ってる自分もいるんですよね。」



あー最後まであたし敦さんを困らせてる。




「心残りはないの?」



心残りかあ…



それはもちろん



「ないとは言えないです。」




「だったらちゃんと答えを聞くのを怖がらないで頑張らなくちゃ!希美ちゃんとも約束したんでしょ?」



そうだった。



今までこんなに応援してくれた人達がいるのに弱気になんかなってらんないよね!




あたしのばか!




「はい!一週間後決勝戦があるのでそれが終わったら、優に思いを全部ぶつけてきます。」




「そうだね。頑張って。もう会うことはないと思うけど俺はずっと杏ちゃんのこと応援してるから。」




「ありがとうございます。今まで本当にお世話になりました。」




「いいえ、じゃあね杏ちゃん!」




「はい、さようなら。」




あたしは敦さんが電話を切ってから電話を切った。





敦さん本当に本当にあたしのために協力してくれてありがとうございました。




敦さん、今は彼女がいなくてもいつか幸せになって下さい。