「あ!」



「どうしたの?」



と優しく問いかける優。


「ちょっと待ってて。」



あたしは優の腕から抜け出してバッグの中からもう1つのプレゼントを取り出した。



「はい、もう1つのプレゼント。」



あたしはバースデーカードを優に手渡した。



「中見てもいい?」



あたしは小さくコクンと頷いた。



優は丁寧に封筒からカードを取り出した。




書いた言葉は…



[HAPPY BIRTH DAY!


先輩の誕生日を一緒に過ごすことができるなんてすごく嬉しいです。



これからも楽しいときも

嬉しいときも哀しいときも

辛いときもずっとそばにいます。



あたしは今もこれからも先輩だけです。



先輩、大好き。



杏より。]



あー恥ずかしすぎる。



やっぱり後で読んでもらいたかったかも…



しかもこの時名前で呼んでなかったから先輩だし…