「この子は二ノ宮杏。俺の彼女。年は１コ下で…サッカー部のマネージャー」
と淡々と話す先輩。
あたしは慌てて先輩から離れて先輩のお父さんとお母さんとお兄さんに挨拶した。
「驚いたよ。こんな可愛い子が優の彼女かい？」
あたしが答えに困っていると先輩が先輩のお父さんに「そう。」と一言答えた。
「この料理も杏ちゃんが作ったの？マジうまそうなんだけど！」
「でもサッカー部のマネージャーなんでしょ？優の部活ってたしか部内恋愛禁止よね？」
「別に、そんなの関係ねぇし。もしバレたら部活辞める。」
「でも部活辞めたらサッカー選手にはなれなくなるわよ。」
サッカー選手って夢あたしそんなこと知らなかった。
やっぱりあたしたちが付き合ったりしちゃいけなかったんだ。
あたしは泣きそうになって俯いた。
