部長が授業の話をしてくれた時、あたしはこの人なら本当に頼れる!
この人ならあたしの気持ちをきっと受け止めてくれる!
そう思った。
だからあたしを元気付けるために放してくれる部長を見ながらあたしは朝のことを話すことに決めたんだ。
元々信頼はしてたんだけどね、約半年部長と一緒に部活をやってきて本当に良い人だって思ってたし。
でも、どんなに「頼って欲しい。信じて欲しい。」って言われても
部長に迷惑掛けちゃうってことが先立って話せなかったんだ。
「部長、話聞いてもらってもいいですか?」
と言った瞬間タイミング良く昼休みの終わりのチャイムが鳴った。
「ん?どうした?」
「あ…え、えっとなんでもないです。大したことじゃないんで。
授業始まりますね!あたしこの顔じゃ教室に行けないんで部長は教室に戻って下さい。」
あたしは俯きながらそう言うと、部長はあたしの腕を掴んだ。

