あたしの足が止まった場所はこの間部長と会った屋上だった。 あたし… あたし…また二股かけられちゃった。 「あたしって本当に男運ないな…」 こんなことになるならもっと連絡すればよかった こんなことになるならもっと先輩にたくさん気持ちをぶつけておけばよかった 「…ぐすっ、こんな、こんなことになるなら先輩のこと好きにならなければ良かった」 苦しいよ。 辛いよ。 「…部長、助けて下さい。」 あたしは口で呟くことしかできなくて連絡先を知ってるのにできなかった。