「自分1人で溜め込むことだけはしないで欲しい。だから俺のことをもっと頼って、もっと信じて。」
部長はあたしの目を見てぶつけてくれた。
「本当にいいんですか?部長はこれから受験だってあるのに。」
「気にすんな。今色んな所から声かかってて後は選ぶだけだから。」
「部長ー」と泣きそうな顔で言うと、部長は「よしよし」と言いながら頭を撫でてくれた。
「俺の連絡先知ってるんだから何かあったらすぐに連絡するんだよ。そうしないと言っちゃうかもな。」
「…分かりました」
完璧弱味握られちゃったな…。
だけどこれは仕方ないよね。
「分かったらすぐ部活に行け!みんなと王子様が待ってんぞ。」
「はい!ありがとうございました。」
あたしは部長に頭を下げて急いで部室に向かった。

