「気持ちに答えられなくてすみません。」
もうあたしにはそれしか言う言葉がなかった。
「謝んなよ。俺さ、マジで二ノ宮のこと好きになって良かったって思ってる。」
「そんな、あたしそんないい人じゃないです。」
すっごく言葉は嬉しいけど…
「これは俺のことだから二ノ宮はいーの!
だってさ、普通1度いや一瞬会った人のことを学校追ってまで来ないだろ。
受験勉強の他にマネージャーになるためにサッカーの勉強までして。
そして男だらけの部活に飛び込んで弱音を吐かずに必死にマネージャーの仕事をして。
いつもにこにこ笑ってていつも部員のために役に立とうと必死で頑張ってた。
あのデータは真面目にびっくりしたよ。
」
部長がそんな風に思ってくれてたなんて
すごく嬉しい。
努力が報われた気がした。

