「え…?」
もうあたしの頭の中は山下先輩を辞めさせないことだけでいっぱいで頭がおかしくなりそうだった。
「二ノ宮、俺は他の誰にも二人が付き合ってることは言うつもりないから安心して?」
「良かった…」
あたしは一気に安心してその場に座り込んだ。
「ごめんな、二ノ宮。」
「いいえ、部長本当にありがとうございます。」
部長のおかげで本当に助かった。
まさかこんな早くにバレるなんて思わなかったし…
「最初から無理だったんだよな。俺さ、2人の話萩原に聞いたんだ。
それ聞いたら諦めついたよ。2人には素直に幸せになってほしいってそう思えた。」
部長…
そんな切なそうに笑わないで下さい。
胸が痛いよ。

