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ー数年前。
中学2年生の時、今よりも奥手で男子と話すことも全然できなかったあたしに初めて彼氏ができた。
そして、毎日一緒に帰ったり、夜遅くまでメールしたり
電話したり、土日は彼が休みの時にはデートをしたり彼氏と充実した日々を過ごしていた。
そんなある日。
外は太陽がぐんぐんのぼっていて、もうすぐで1番高い所に達しそうな頃だった。
あたしはいつもは家にいる土曜日に忘れ物を取りに行くために学校に向かって歩いていると
グラウンドではサッカーの練習試合が行われていた。
練習試合があっても、あんまり観客がいたことなんてなかったのに今日は観客がたくさん集まっていて声援が凄かった。
人ごみを抜けて得点板を見てみると対戦校は都でいつも1、2位の強豪校で素人のあたしも知ってる西ヶ丘学院中学校だった。
そっか!強豪校だから今日はたくさん人がいるのか!と一人で納得して
親の影響でサッカーを観るのが好きなあたしは今すぐ見たかったけれど
忘れた教科書を取りに行くために先に教室に向かった。