家に帰ると、すぐに自分の部屋に行ってベッドに寝転がった。 「部内恋愛禁止…か。」 あたしがこの規則に反してしまう日なんて来るのかな? だってあの人はきっとあたしのことなんか知らない。 でもそれでもいいんだ。 彼に気付いてもらうためにここまでわざわざ来た訳じゃないもん。 それにあの日の出来事は本当に一瞬の出来事で彼が印象的に捕らえてない限り 覚えてないことくらい承知済み。 大丈夫、きっと大丈夫。 あたしはここに彼に恋愛をしに来たんじゃないんだから。