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Side :優




夏休み。





あの都大会の1回戦の日から3週間経った。




試合はみんなが必死に粘ってなんとか準決勝を勝利して残すは決勝戦だけ。





そして怪我の方は骨折もだいぶ治ってきて、もう松葉杖もいらずに普通に歩けるようになった。





今は様子見だから次病院に診せに行ったら、きっともうサッカーやってもいいと言われるだろう。





もう俺の中では完治しているから早く追いつきたくて、みんなと同じメニューをしたいのだけれど、





着替えてみんなのところに入ってやろうとすると必ず二ノ宮に





「先輩はダメです!特別メニューをして下さい。」





と止められてしまう。






さっきまで給水の準備してたのにいつ戻ってきたんだし!って思いながらも仕方なく特別メニューをやる。





最初は「大丈夫だから。」とか言ってたけど、二ノ宮は「ダメです!」の一点張り…



萩原とかだったら「うるせぇよ!」って言えるけどさすがに二ノ宮には言えない。



これが惚れた弱みって言うのかな?



だから次病院行ったらすぐにでも部活やるつもり。



もう今はサッカーやりたくてしょうがない。



今までこんなにサッカーをしなかった期間はないからすごくやりたくてしょうがない。