「それくらい二ノ宮の口から聞かなくても分かるよ。」
「…え?どうしてですか?」
「優はずっとそうだから。
アイツは基本他人に頼らないで、自分で何でもこなしちゃうそんな奴だから
もし本当に優のことサポートしたいんだったらもう…なんていうか競争だよね。」
と言いながら先輩は苦笑いしてるよね。
「競争ですか?」
「そう。要は優がやる前に全部やっちゃえばいいってこと。
口では簡単だけどやるのは難しいかもね。
俺でもなかなかできないし。
この大会が終わればもう3年は引退だから、少なからず優は早くコートに戻れるように焦ってると思うよ。
二ノ宮はそれを完治するまで止めることができれば俺は十分だと思うけど。」
「分かりました。もしお節介だ!って嫌われてもやりきって見せます!」
もう大会は始まってるんだから、くよくよしてる場合じゃないよね。

